スローダウン社労士ブログ

社労士ブログ

【iDeCo】名前は聞いたことあるけど「イデコ」って何?

☆将来、ゆとりのある老後を過ごせるだけの年金を 国からもらうことはできるのでしょうか?

 

◆まず、老齢厚生年金について見てみます。

 

 ■少し前までは、老齢厚生年金がもらえる条件を満たしている人は、

  60歳から老齢厚生年金をもらうことができました。

 ■しかし、年金財政の問題から、現在、若い人ほど、

  もらえる年齢がどんどん65歳に近づけられています。

   (もらい始める年齢がどんどん遅くなっている、ということです。)

 

 

◆ザックリとした説明となりますが、(女性は男性より5歳有利となります。)

 

   ■男性で、今年、57歳・58歳(生年月日によります)の人とそれより若い人

   女性で、今年、52歳・53歳(生年月日によります)の人とそれより若い人

 

     ※正確には、男性:昭和36年4月2日以降生まれ

           女性:昭和41年4月2日以降生まれ

           の人が上記に該当します。

 

  ■上記に該当する人は、65歳にならないと、

   国民年金(老齢基礎年金)も厚生年金(老齢厚生年金)も、

   どちらももらうことができません。

 

 

      注)上記に該当する人でも、

        65歳になっていなくても60歳に達していれば、

        「繰り上げ請求(早めに年金をください、と請求すること)」

        をすることはできますが、

        その場合は、繰り上げた期間に応じて、

        もらえる年金の額が、一生涯、少なくなってしまいます。

        したがって繰り上げ請求するかどうかは、十分な検討が必要となります。

 

 

◆またこれは決まっていることではありませんが、

 国は、公的年金(国民年金・厚生年金)の支給開始年齢(もらい始める年齢)を

 65歳ではなく、近い将来67歳~70歳にしようと考えているのでは、と思われます。

 

 

 ◇このような状況から、ゆとりある老後のためには、

  国民年金や厚生年金などの公的年金だけでは不十分、不安である

  と心配される方も多くおられると思います。

 

 

 ☆そこで、

  不足する分を自分自身で準備するための制度の一つが、

  これから説明する

  「通称:iDeCo(イデコ)」

  という制度です。

 

 

 

 <iDeCo(イデコ)とは

 

 ■iDeCo(イデコ)とは、「個人型確定拠出年金」の愛称です。

  国民年金基金連合会が実施主体として運営しております。

 

 ■簡単に言いますと、

 「老後資金を自分で作るためのお得な制度」と言うことができます。

 

 ■60歳までの間に毎月一定の金額(掛け金)を拠出し、

  その掛け金で投資信託や定期預金、保険などの金融商品を選んで運用し、

  60歳以降に運用した資産を受け取る、というものです。

 

 ■拠出した掛け金をどこに・いくら投資するかの判断は、

  誰かがしてくれるのではなく、

  すべて自分自身で行い、

  自分自身の投資判断次第で、将来もらえる資産を大きく増やすことができる制度です。

  (注意⇒元本を下回る可能性もありますのでご留意ください。)

 

 

◇イデコには、メリットもデメリットもございます。

 十分ご確認・ご検討をいただきました上でご判断ください。

 

 

イデコのメリット

 ■イデコには他の制度にはないメリットがいくつも用意されています。

  それはいろいろな場面で「税金が安くなる」という優遇措置です。

 

  1.   ①イデコで積み立てた「掛け金」は、
  2.    全額が所得控除され、所得税・住民税が軽くなります。
  3.    (小規模企業共済等掛金控除)

 

  ②一般的には、

  1.    投資信託で得られた売却益や分配金、定期預金の利息には、

   通常、所得税、復興特別所得税、住民税の税金がかかります。 

  1.    しかし、イデコで運用した場合、税金は取られません。
  2.  
  3.   ③運用した資産は、
  4.    60歳~70歳までの間に、
  5.    「一時金」「年金」「一時金と年金の両方」の3つ
  6.    のいずれかの形式で受け取ることができますが、
  7.    いずれを選択したとしても、税金の優遇が受けられます。
  8.  
  9.      ⇒一時金の形式で受け取れば「退職所得控除」が、
  10.       年金の形式で受け取れば「公的年金等控除」が

      受けられ、所得税がグンと安くなるのです。

 

  ④イデコの掛け金は毎月5000円から、

  1.    と手ごろな金額から気軽に始められます。

    ただし、加入している年金制度などにより、

  1.    掛け金の限度額が定められています。

   事前にご確認ください。

  1.  
  2.   ⑤イデコは、運用する金融商品のコストが低く設定されております。
  3.    イデコで扱われている投資信託は、
  4.    一般で販売されている投資信託と比べて、
  5.    信託報酬など運用期間中にかかるコストが低いものが多いとされています。
  6.    (ただし商品・運用機関にもよりますので、十分ご確認ください。)

 

 

 

イデコのデメリット

 ■イデコにはメリットだけでなく、デメリットもございます。十分ご留意ください。

 

  1.   ①60歳まで運用中の資産を引き出せません。

   途中で解約することも原則認められておりません。

 

  1.   ②口座開設、維持に意外と手数料がかかります。

   金融機関によっても異なりますので、十分ご確認ください。

 

  1.   ③運用に失敗すれば、拠出した掛け金よりも少ない金額しか
  2.    受け取れない可能性もございます。

 

 

 

  以上のとおり、

  iDeCoにはメリットもデメリットもございます。

  ぜひ商品内容を十分ご検討いただきました上で、

  最終ご判断をいただければと思います。

 

 

   ※今回は、iDeCo(イデコ)について、

    メリット・デメリットを簡単に記載させていただきました。

 

一覧に戻る
お電話でお問い合わせ

お電話でお問い合わせ【受付時間 09:00~18:00】 03-3682-7707