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【講座受講】認知症サポーター養成講座受講

☆先日、一般社団法人社労士成年後見センター東京主催の認知症サポーター養成講座を

 受講いたしました。

 

 

 ◇社会保険労務士としての基本スキルのひとつとして、

  認知症に関する正しい知識や認知症患者の方への接し方のポイントなど

  サポーターとして何ができるかをたくさん学ばせていただきました。

 

 ◇今回は、認知症サポーター養成講座の講座内容の一部を

  紹介させていただきます。

 

 

 

認知症サポーターキャラバンの展開

  ■「わが国の重要課題!」

   尊厳をもって最期まで自分らしくありたい。

   これは誰もが望むことですが、この課題をはばみ、

   深刻な問題になっているのが「認知症」です。

 

  ■「ひと事ではありません!」

   認知症は誰にも起こりうる脳の病気によるものです。

   認知層の人が記憶障害や認知障害から不安に陥り、

   その結果まわりの人との関係が損なわれることもしばしばみられ、

   家族が疲れ切って共倒れしてしまうことも少なくありません。

 

   しかし、周囲の理解と気遣いがあれば穏やかに暮らしていくことは可能です。

 

  ■「まずは、正しい知識をもつことから!」

   誰もが認知症についての正しい知識をもち、

   認知症の人や家族を支える手だてを知っていれば

   「尊厳ある暮らし」をみんなで守ることができます。

 

 

 

認知症とは

  ■脳は、人間の活動をコントロールしている司令塔です。

   認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、

   脳の司令塔の働きに不都合が掃除、さまざまな障害が起こり、

   生活する上で支障が、およそ6カ月以上継続している状態を指します。

 

 

 

  [認知層を引き起こすおもな病気]

   〇アルツハイマー病  比較的早い段階から記憶障害 、見当識障害のほか、

              不安・うつ・妄想が出やすくなります。(約50%を占める) 

   〇レビー小体型認知症 パーキンソン症状や幻視を伴い、

              症状の変動が大きいのが特徴です。(約15%を占める) 

   〇前頭側頭型認知症  司令塔役の前頭前野を中心に傷害されるため、

              がまんしたり思いやりなどの社会性を失い、

              「わが道を行く」行動をとる特徴があります。 

   〇脳血管性認知症   脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤硬化などのために、

              神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、

              その部分の神経細胞が死んだり、

              神経のネットワークが壊れて、

              意欲が低下したり、複雑な作業が

              できなくなったりします。(約15%を占める) 

   〇その他       感染症やアルコール中毒も認知症の原因となる病気です。

              (約20%を占める)

 

 

 

中核症状

  1.    ①記憶障害   
  2.     経験したことすべてを忘れている、目の前の人が誰なのかわからない、
  3.     食べたことじたいを忘れている、数分前の記憶が残らないなど。
  4.    ②見当識障害 
  5.     時間や季節感の感覚が薄れる、道に迷ったり遠くに歩いて行こうとする、
  6.     周囲の人との関係がわからなくなるなど。
  7.    ③理解・判断力の障害
  8.     考えるスピードが遅くなる、二つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる、
  9.     いつもと違うできごとで混乱しやすくなる、目に見えないしくみが理解できなくなるなど。
  10.    ④実行機能障害 
  11.     計画を立て、段取りをすることができなくなる、同じ食材が冷蔵庫にたまりだすなど。
  12.     ⑤その他    
  13.     感情表現の変化など。

 

 

 

周辺の人が疲弊する「もの盗られ妄想」

  ■しまい忘れをきっかけに、妄想が起きます。

 

  ■①大事なものをしまい忘れる(記憶障害)

    ②その方が自立心が強い性格だと

    ③もの盗られ妄想(「通帳がなり!」)が起きます

 

  ■そばで世話をしてくれている人が盗んだ!となります。

 

      ⇓

 

  ■妄想的になりやすい素質を持った人にストレスがかかったときに、

   単純なもの盗られ妄想から「家の財産を狙っている」とか「家を乗っ取られる」

   といった妄想に発展していきます。

 

      ⇓

 

   このような場合は、妄想の対象となっている人を守るためにも、

   本人の症状を軽減するためにも、

   認知症をよく理解している専門医に相談することが重要です。

 

 

 

認知症の人と接するときの心がまえ

  ■「認知症の本人に自覚がない」は大きな間違い!です。

 

  ■認知症の症状に最初に気づくのは本人です。

   きっかけは、もの忘れによる失敗、家事や仕事がうまくいかなくなる

   といったことが多くなり、何となくおかしいと感じ始めます。

 

  ■そして、認知症特有の「言われても思い出せないもの忘れ」が重なると、

   本人が何かが起こっていると不安を感じ始めます。

 

  ■認知症の人は何もわからないのではありません。

   誰よりも一番心配なのも、苦しいのも、悲しいのも本人です。

 

 

 

認知症の人への支援とは

  ■心のバリアフリーと「人間杖」が必要です。

   認知症の人は自分の障害を補う「杖」の使い方を覚えることができません。

   「杖」のつもりでメモを書いてもうまく思い出せず、

   なんのことかわからなくなります。

 

  ■認知症の人への援助には、

   障害を理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。

 

  ■交通機関や店など、まちのあらゆるところに、

   温かく見守り適切な援助をしてくれる人がいれば外出のでき、

   自分でやれることもずいぶん増えるでしょう。

 

 

  ■こころのバリアフリー社会をつくることが認知症のサポーターの役割です

 

  ■私たちがすべきことは、認知症の障害を補いながら、

   さりげなく、自然に、それが一番の支援です。

 

 

 

 

認知症の人へのガイドライン

  ■基本姿勢

   ①驚かせない

   ②急がせない

   ③自尊心を傷つけない

 

 

  ■具体的な対応の7つのポイント

   ①まずは見守る

    一定距離を保って、さりげなく様子を見守る。

   ②余裕をもって対応する

    こちらが困惑や焦りを感じていると、相手に伝わって動揺させてしまう。

   ③声をかけるときは1人で

    複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすい。

   ④後ろから声をかけない

    唐突な声掛けは厳禁。

   ⑤やさしい口調で

    小柄な方の場合は、体を低くして目線を同じ高さに。

   ⑥おだやかに、はっきりした話し方で

    高齢者の方は耳が聞こえにくい人が多いので、ゆっくり、はっきり話す。

   ⑦相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する

    認知症の人は急かされるのが苦手。相手の反応を伺いながら会話を。

 

 

 

認知症サポーターとは

  ■認知症サポーターは、

   「なにか」特別なことをするひとではありません

 

  ■認知症について正しく理解し、偏見を持たず、

   認知症の人や家族に対して温かい目で見守ることがスタートです。

 

  ■認知症サポーターは「なにか」特別なことをするひとではありません。

   認知症の人やその家族の「応援者」です

 

 

 

オレンジリングは認知症サポーターの証

  ■認知症サポーターには、

  「認知症の人を応援します」という意思を示す「目印」である

   オレンジリングが渡されます。

 

  ■まちの中で「この人は認知症かな」と思って声をかけるときにも、

   オレンジリングを身に付けていることで、

   周囲にも「あの人は、認知症の人のお手伝いをしているんだな」と

   一目でわかる場合があります。

 

 

  

 

 ☆私も「オレンジリング」をいただきました。

  これからは認知症の方やそのご家族の方の「応援者」となれるように

  積極的に取り組んでまいりたいと思います。

 

 

 

      ※今回は、認知症サポーター養成講座の内容の一部を

       紹介させていただきました。

 

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