☆社会保険労務士向けのエニアグラム(性格応用心理学)研修を受講いたしました。
今回はその研修内容の一部を紹介させていただきます。
◇講師:ビジネス能力開発株式会社 代表取締役 安村明史さん 対人支援のプロコンサルタント。
◆エニアグラムとは、性格を9種類のタイプに分類する心理学の手法とのことです。
◆ただし、分類することが目的なのではなく、 →「自分のタイプを知ること」 「周りの人のタイプを知ること」 その上で、 「タイプに合わせた柔軟な対応をして、人間関係を良くすること」 が目的です。
◆エニアグラムを利用することによって(企業が)できることは、 ①離職のない人材の定着化 ②ミスマッチを防ぐ採用 ③タイプに応じた多様性マネジメント ④タイプに合わせた適材適所 ⑤タイプに応じた組織コミュニケーション
◆現在のエニアグラムは、スタンフォード大学で開発され、 アメリカではグーグル、アマゾン、アップル、ディズニーなど多数の大企業が 研修で導入していますが、日本での導入企業はソニーなど、まだまだ少数です。
◆エニアグラムで自分のタイプを知る方法は3つあります。 ①質問表にチェックをし、その合計数で判断する。 ②(今回は説明を省略させていただきます。) ③絵を描き、質問で特定する。
◆9つの性格タイプ タイプ1:完全でありたい人 (イチローさん、王貞治さんなど) タイプ2:人の助けになりたい人 (マザーテレサさん、柴田理恵さんなど) タイプ3:成功を追い求める人 (スティーブジョブズさん、堀江貴文さんなど) タイプ4:特別な存在であろうとする人(長嶋茂雄さん、樹木希林さんなど) タイプ5:知識を得て観察する人 (ビルゲイツさん、タモリさんなど) タイプ6:安全を求め慎重に行動する人(中居正広さん、鶴瓶さんなど) タイプ7:楽しさを求め計画する人 (明石家さんまさん、所ジョージさんなど) タイプ8:強さを求め自己主張する人 (浜田雅功さん、藤原紀香さんなど) タイプ9:調和と平和を願う人 (浅田真央さん、綾瀬はるかさんなど)
◆各タイプの特徴 ■タイプ1(完全でありたい人) ・自らを律して、他人にとやかく言わせない、 完全無欠な人間になろうとする。 ・理想的で、完全な状態を作り出そうとする。 ・細部にこだわる。 ・衡平で自制心が強い。 (共通言語) ・であるべき、でなければならない、完全になど。
■タイプ2(人の助けになりたい人) ・他者とあたたかい気持ちを通わせて、 他者に喜ばれる人間になろうとする。 ・相手を助けるエネルギーを用いて、 他者に喜ばれる人間になることで受容されようとする。 ・よく人の世話をやく。 ・心があたたかく、優しい。 (共通言語) ・おかげさまで、感謝、謙虚さ、相手を想う気持ちなど。
■タイプ3(成功を追い求める人) ・誰にも負けない結果を出して認められる人間になろうとする。 ・成果・結果を出せる自分であることに満足し、 他者がそれを受容することで自己を承認しようとする。 ・何事も手際が良い。 ・挑戦意欲が強い。 (共通言語) ・挑戦、結果、スピード、成功、効率、競争など。
■タイプ4(特別な存在であろうとする人) ・現実には期待せず、空想の中で自分を充たせる人間になろうとする。 ・空想の世界にイメージを広げさせる。 ・独創的なアイデアに富む。 ・繊細で傷つきやすい。 (共通言語) ・本質、価値、自分らしさ、感動、夢など。
■タイプ5(理式を得て観察する人) ・他人の感情には心を閉ざし、 感情の影響を最小限に抑えて頭で対処できる人間になろうとする。 ・すべてを頭で理解しようとする。 ・冷静で分析力に富む。 ・論理的に考える。 (共通言語) ・調査、分析、理屈、理論、構造、原理など。
■タイプ6(安全を求め慎重に行動する人) ・他人の言うことに注意深く耳を傾けて、 その意向に逆らわない人間になろうとする。 ・常に危険に備えて、自分を守ることができる態勢にしておこうとする。 ・誠実な人柄。 ・慎重で節度をわきまえている。 (共通言語) ・安全、安心、誠意、誠実さ、まじめさ、協調性など。
■タイプ7(楽しさを求め計画する人) ・自分自身の不快感を長引かせない、 また相手にも不快感を感じさせない人間になろうとする。 ・痛みを感じる言葉や苦しい状況から意識をそらさせる。 ・明るい社交家。 ・陽気で楽天的。 (共通言語) ・計画、ま、いっか、問題ない、一緒に、創意工夫など。
■タイプ8(強さを求め自己主張する人) ・相手のコントロールを受け付けない人間になろうとする。 ・力(パワー)で攻撃することによって自分を守ろうとする。 ・決断力のあるリーダー。 ・度胸があり大胆に行動できる。 (共通言語) ・白黒はっきり、いちかばちか、挑戦、勝つなど。
■タイプ9(調和と平和を願う人) ・心に生じる葛藤に直面することを避けるために、 決断することを避ける。 ・他者を受容しようとする態度を見せることで、 喪失、離別、自分が消滅させられるのではないかという 恐れを避けて自分を守ろうとする。 ・包容力がある人柄。 ・おっとりとして穏やか。 (共通言語) ・その件はあとに、私に構わないで、なんとなくなど。
◇さらに研修では、タイプ別に、 声がけする際に受け入れられやすい「言葉」なども教えていただきました。
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◇エニアグラムに関して、様々な研修や教材があるとのことでした。 「自分自身を知る」手段として、 「職場の人間関係を良くする」手段として、 「人材が定着する組織を作る」手段として、 このエニアグラムをもっと詳しく学びたいと感じました。
※今回は、社会保険労務士向けエニアグラム研修の一部を 紹介させていただきました。 |