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【書籍】いい人病~ゆがんだ人間関係をやめる処方箋

☆今回は、臨床心理士の玉川真里さんが書かれました

 「いい人病~ゆがんだ人間関係をやめる処方箋」

 という書籍の一部を紹介させていただきます。

 

 

著者:玉川真里さんについて

 ◇著者の玉川真里さんは、もと陸上自衛隊に入隊され、

  陸上自衛隊において現場初の臨床心理士となられたとことです。

 ◇そしてもっとも自殺率の高い職業といわれる自衛隊の自殺予防対策を

  まかされておられたそうです。

 ◇その後、より多くの人の心を救済したいとの思いから自衛隊を辞め、

  資産のすべてを投入してNPO法人ハートシーズを設立され、

  これまで3万人以上の悩みを解決されてこられた方です。

 

 

 

はじめに より

 ■私(玉川さん)は、これまで3万人以上の方々の悩みに向き合い、

  解決するお手伝いをしてきました。

 

 ■その中で感じることは、相談に来る人はみな、「いい人」だということです。

   ・「相手を不快にさせたくないから、こんなことは言わない」

   ・「他にもやりたいことがあるけど、うまく断れない」

   ・「自分の言動や考えに対して人がどう考えているのかが気になる」

 

 ■周囲の期待が行動の基準になっているため、

  その疲労感は身体疲労の数倍にのぼります。

 

 ■では、どうして「いい人」になってしまうのでしょうか。

  ■じつは「いい人」になってしまう原因と解決策、それを知るだけで、

  ほとんどの悩みは解決してしまうのです。

 

 ■その原因とは何か?

  ⇒ひと言でお伝えするなら「他者思考」です。

 

 ■大切なのは、「他者思考」を「自分思考」に切り替えていくことです。

 ■自分思考の考え方をみにつけることができれば、

  もう他者に振り回されず、対人関係に悩まされることはなくなります。

 

 ■「ただのいい人」から卒業できるようになります。

 

 ■本書が少しでも多くの方々の救いになれたら、これほど嬉しいことはありません。

 

 

 

コラム:私のポジティブな「あきらめ」 より

 ■私(玉川さん)にもクセがありました。

 

 ■一番問題だったのは、「弱いのに弱さを否定するクセ」です。

 ■弱さと否定が組み合わさると、すごく頑固なしろものになります。

 

 ■なんでも抱え込んで完璧に仕上げようとします。

 ■そしてできずに無理をして、どんどん疲弊して心まで弱っていくのです。

 

 ■その頑固なクセを長所と思えるようになるには、

  「あきらめ」が必要になってくると思います。

 

 ■私の場合で言うと、「自分の強がり」を手放すことでした。

 

 ■自分はそこまで強くない、こんな弱さがあると認めてしまう。

 ■完璧な人である必要もない、と考えられるようになったのです。

 

 ■あなたは自分の弱さをそのまま認められますか? 

 ■違う自分になろうとしていませんか?

 

 ■自分の弱みを見つけたら、

    ⇒「私って人間らしい」と考えましょう。

 

 

負のエネルギー用のゴミ箱をつくる より

 ■涙や言葉は、けっして抑えないでください。

 ■涙には浄化作用があります。

 

 ■泣きたいときは、上を向いてこらえるのではなく、

  下を向いて思い切り涙を流したほうが、

  対処法としては正解です。

 

 ■私がよく「ゴミ箱に怒りの言葉を捨てましょうか」と言っているのも、

  同じ意味なのです。

 ■負のエネルギーや苦しい感情、攻撃性とかうらみつらみといったものは、

  人がいないときに体の外に出すのが一番です。

 

 ■下を向いて泣いたり、ゴミ箱に向かってわめいたり、書いたりするのは、

  どれも不要な情報を輩出する有効な手段なのです。

 

 ■また「人に話すこと」も排出の有効な手段になります。

 

 

 

おわりに より

 ■私の家庭は少し複雑で「普通」とはかけ離れた家庭環境でした。

 ■そのため子どもの頃から常に生きづらさを感じていました。

 

 ■「普通に生きるとは何だろう」という疑問があったのです。

 ■「普通とはなにか」を求めて、

  大学院や学会にいったり、神学、哲学、心理学、法律などを学びましたが、

  答えが見つかることはありませんでした。

 

 ■普通とはなにか、どうすれば普通になるのか・・・

 

 ■このように他者の基準やルールに振り回されていた私こそ

  他者思考そのものだったのです

 

 ■「『今の自分がやりたいこと』『今の自分にできること』を中心にして生きる。」

 ■これが大切なのだと気づいたとき、

  私が求めていた答えや理想は、「魔法」のように現れるのではなく、

  「自分」のなかに、一筋の光として見えたような気がしました。

 

 

 ■自分に何ができるかという視点に立って、ようやく

 「他者にとっての普通」に振り回されることはなくなったのです。

 

 ■現代社会では常に対応者との関係がついてまわります。

 

 ■親子関係もそのひとつです。

 ■また家庭だけではなく、学校教育の中でも同じです。

 

 ■日本の教育では、

  親や先生の「言うことをよく聞く子」が「いい子」として評価されます。

 

 ■しかしそれに慣れ過ぎてしまうと、

  期待に応えること、他者の正解を守ることばかりにエネルギーを使ってしまい、

  自分で考えること、自分で決めることを忘れてしまいます。

 

 ■それが結果的に、「いい人病」へとつながっているのです。

 

 

 □この本を読んでくださった皆様が自分思考になり、

  少しでも他者に振り回されない、

  生きやすい生活を送れることを心から願っています。

 

 □エネルギーを「消耗する人」から「生み出す人」になっていただければ、

  これ以上の喜びはありません。

 

 

 

   ※今回は、玉川真里さんが書かれました

    「いい人病~ゆがんだ人間関係をやめる処方箋」

    の一部を紹介させていただきました。

 

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