☆あんしん財団様と産業医科大学様による「社会保険労務士向けメンタルヘルス対策研修」を
先日の日曜日に受講させていただきました。
■研修方法は、一方通行の講義を受講する形式ではなく、 主に2つの事例について出席者グループの中で意見を出し合い、 グループ討議で出た意見も踏まえて最後に講師の方から、 注意点や考え方そして対応方法の選択肢などについてご教示いただく、 という形式のものでした。 ■ものすごく有意義な時間を与えていただき、 たいへん勉強になる内容の研修を受講することができました。
■「社会保険労務士」という立場からいたしますと、通常、 〇労働問題への対応方法、 〇労働保険・社会保険の保険請求の可否 〇労務トラブルの回避方法、 〇労働環境の整備(労働時間管理、就業規則整備、研修の実施等) などを考えることが基本的な対応となることが多いと思われます。
■しかし研修の中で、 社会保険労務士としての対応課題・対応方法を考えるだけで満足することなく、 様々な状況・ケースを想定したうえで、最新の正しい知識を学び、 状況に応じた複数の対応方法や利用可能な社会的資源(相談先)などについて 日頃から自分自身で考え身に付けておくことが何よりも大切である、 ということをお話いただきました。
■例えば、 社会保険労務士がメンタルヘルスに関する緊急事態の場面に遭遇した場合、 「まず最初にどのような対応を取ることが、その状況・情報の中で一番適切なのか」 「誰にどんな順番で連絡することが、最も迅速で適切な対応となるのか」 「どんな対応手方法や手段が考えられ、今回はどれを選択することが最適なのか」 というようなことについて、社会保険労務士である前に、一人の人間として、 あらかじめ想像して考え、正しい知識を身に付けておかないと、 その場で冷静かつ適切な対応を取ることは困難となるのであろう、 という講義をいただくことができました。
■また、「医療職」ではない社会保険労務士としては、 その対応の「限界」についてもあらかじめ自分自身で認識しておかないと、 被害を拡大させてしまう可能性がある、とのお話もいただきました。
■今後、いろいろな方の「感情」や「価値観」などを想像する能力を高め、 どんな場面に遭遇してもその時の最善の対応方法を冷静に選択できるよう、 自分自身の能力・知識を日々高め続けていかなければならない、 とあらためて強く感じることができる機会となりました。 |