☆「やる気を出せ」「やる気が出ない」「やりがいがない」などと、 「やる気」「やりがい」という言葉が日常的によく使われます。
☆では「やる気」とはそもそも何でしょうか? また似たような言葉の「やりがい」と「やる気」は違うのでしょうか? ★様々な考え方があると思いますが、 「やる気」と「やりがい」について考える際の「たたき台」の一つとして、 【超管理職】(中谷彰宏さん著)の中の記載部分を、一部抜粋して紹介させていただきます。
<「超管理職」/中谷彰宏さん著 より> (「やる気」について) ■管理職と若手社員がコミュニケーションをとるときに、 「やる気がないじゃないか」「やる気って何ですか」 「いや、やる気といえばやる気だよ」と、 「やる気」という言葉一つ言いかえられないとしたら、 それはコミュニケーションをしていることにならないのです。 ■やる気と言った時に、その言葉が相手に通じなかったとしたら、 違う言葉に言いかえてみる。 ■Aという言い方で相手に通じなかったとき、通じないと切り捨ててしまうのは、 コミュニケーションをとるという姿勢ではないのです。 ■モノの考え方が違うということは、持っている言葉の意味が違うということです。 ■通訳もなしに、違う言語の民族が会って、コミュニケーションをとろうとするときに 大事なことは、まず共通の言葉を探ることです。 ■言葉というのは、単にモノの辞書的な定義をすることではないのです。
◆では、「やる気」とはいった何でしょうか?
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「やる気」とは、それは「面白い目的」なのです。
(説明) ■どんな職業・会社であっても、その仕事のほとんどは「面白くない仕事」です。
■ただし、面白い仕事はなくても、「面白い目的」はあります。
■「面白い目的」が見つかれば、 たとえその仕事がどんなにつまらないものであっても、「やる気」は出てきます。
■モチベーションを高めるというのは、一言で言えば、 「面白い目的を見つけること」なのです。
■「やる気」は外から与えるものではなく、 本来だれの内側にも存在するものが、体の中からわき出てくるものなのです。
(松下幸之助さんのエピソードより) ◇創業間もない頃。まだ電球が普及していなかった時代、 つまらなそうに電球磨きをしている従業員に 幸之助さんはこう言ったそうです。 「君、ええ仕事しとるな~」 従業員は、「えっ? 毎日同じように電球を磨く 退屈な仕事ですよ」と答えると、 幸之助さんはこう返しました。
「本読んで勉強している子どもらがおるやろ。 そんな子供らが、夜になって暗くなったら字が読めなくなって、 勉強したいのにできなくなる。 そこであんたの磨いた電球をつけるんや。 そうしたら夜でも明るくなって子供らは読みたい本を読んで 勉強できるんやで。 あんたの磨いているのは電球やない。 子供の夢を磨いてるんや。 もの作りはものを作ったらあかん。 その先にある笑顔を作るんやで」
(ザッカーバーグさんのハーバード大学での祝辞より) ◇私(ザッカーバーグさん)の大好きな話があります。 ケネディ大統領がNASA宇宙センターを訪問したとき、 ほうきを持った用務員の男性を見つけて、 何をしているのかと尋ねました。 男性はこう答えました。 「大統領、私は人類を月に運ぶ手伝いをしています」 目的とは、自分よりも大きいものの一部であるという感覚です。 必要とされている、取り組むべきより良いものに携わっている という感覚です。~
<「やりがい」について.>
■「課長この仕事のやりがいは何でしょうか?」 やる気が面白い目的だったら、やりがいとは何でしょうか?
■言葉を定義するときに一番大事なのは、平仮名に置きかえてみることです。 ■外来語や漢語で置きかえてしまうとごまかしているだけで、 意味は何もわかっていないのです。 ■小学生でもわかるような平仮名の言葉で、どれだけ置き換えができるか。
では「やりがい」とはいったい何でしょうか?
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「やりがい」とは、それは「位置づけ」なのです。
(説明) ■人間は、常に自分の「位置づけ」を確認しておきたい動物である、 ということがその理由です。
■具体的に「位置づけ」とは、以下の4つの位置づけです。 今、自分がやっていることの、以下の4つの位置づけなのです。 ①仕事の中での位置づけ
■今の時代は、秀吉が天下統一をした後の時代のようなものなのです。
■秀吉が天下統一をするまでは、信長であれ、毛利であれ、武田であれ、上杉であれ、 自分の領土をふやしていけば、自分についている武将にそれだけの報酬を ふやしていくことができました。
■ところが、天下を統一してしまった。日本全土が領土になった。
■もう恩賞を与えることができない。そのためにやむなく朝鮮出兵が行われたのです。 ■その時代と同じように、今は、もはや新しい領土がなくなって、 別の動機づけをしなければいけない時代になったといえるのです。
■たとえば、オーケストラのメンバーは、常に全体の音を聞きながら、 自分の楽器の音を聴いています。
■自分の楽器の音がちゃんと全体に反映しているかどうか確認するために、 練習中、わざと違う音を出してみるのです。 ■違う音を出しても、何にも影響がなければ、 その人はいてもいなくても一緒ということなのです。 ■「いてもいなくても一緒」 ⇒ これが、「やりがいがない」ということなのです。 ■低成長時代の現在、出世のスピードや査定がどうだったかという競争では、 位置づけをすることができなくなったのです。
■だからこそ、「やりがいって何ですか?」という問題から目を逸らしてはならないのです。
※以上今回は、「やる気」と「やりがい」について考える際の 「たたき台の一つ」として、【超管理職】(中谷彰宏さん著)の中から、 「やる気」と「やりがい」について記載されている部分の一部を抜粋して 紹介させていただきました。 ⇩
みな様にとって、「やる気」と「やりがい」とは、いったい何でしょうか?
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